回収したい金額はいくらなのか?

いくら売掛金であろうと、期限の利益を失っていようと「返せ払え」だけでは回収は遅々として進みません。そこで考えなくてはならないのが、「回収したい金額」です。

売掛金である限りは、商取引ですから、原価があるはずです。100万円の売掛があるとして、その仕入額が80万円であれば、80万円を回収すれば、とりあえず、自社の支払いは成り立つことになります。あるいは、不動産賃貸などであれば、減価償却費と立て替えで発生する光熱費、リフォーム費用等。これ以上を回収できれば、最低限はまかなえることになります。あくまで最低限ですが。これは、ある意味で、販売する時の値引きと類似しています。つまり、どれだけ回収できるか、?が交渉のしどころです。

むろん、今後も取引が発生するようなら、この手段は使えません。相手にとって単なる「ダダのこね得」になってしまいます。あくまで、取引を停止する前提です。

さて。取引先が遠距離であった場合は、なにより優先されるのが内容証明で、あとは代理人(弁護士など)を立てる以外にありません。金額にもよるでしょうが、回収できない上に足代で、文字通り足が出たのでは、シャレになりません。むしろ、内容証明の段階から売掛金の回収を弁護士に任せる方がいいでしょう。その方が回収の確率も高くなりますし、説明が重複することもありません。

ただし、代理人もまた、弁護士とは言えビジネスですから。あくまで「事務処理」であることは、覚えておかなくてはなりません。